続々と新モデルが発表されたキャンピングカー業界ですが、2020年の輸入車キャンピングカーでの最大級のネタはベース車であるFIAT DUCATOの進化なのかな、と思います。
環境に優しいエンジンに変わったという地味なんだか派手なんだか良く分からない改良もしれっとされてますが、2020年モデルになったデュカトの注目は自動ブレーキとAT(9速)化でしょうね。
ついにデュカトにも自動ブレーキシステムが!
2020年モデルもアドリアモービル キャンピングカーの見た目は変わらずですが、Matrixなどには自動ブレーキが装備されました。
残念ながらFIAT DUCATO側のシステムなので元のデュカトのフロントガラスが付いていないとダメだそうで、マトリックスには付いてるのにフルコンのSONICには自動ブレーキが付かないという車格と装備に関する下剋上が発生してしまうようです。
まぁ、自動ブレーキなんて車ごとに重量が違うキャンピングカーにとってはちゃんと制動できるのか、とか考えると気休め程度にしかならないので、無いよりマシ程度に思って安全運転を心がけるようにするしかないかなと思います。
そもそもヨーロッパ人の自動ブレーキを心から信頼できるのか問題もありますね(笑
いよいよAT化
さて、それよりもビッグニュースなのが、もう一つの改良点である9速AT化です。
既にATだったハズのデュカトが、そもそもなんでこんなに9速化で注目されているのかと言うと、
ただ、クラッチペダルが無いのでAT限定でも免許上乗れちゃうという、シブい仕様なのです。
ロボタイズドMTとか、AMT(MTA)とかいう名前で、ヨーロッパ車には結構多いシステムです。
まだマニュアル車全盛だったお父さん世代なら分かると思いますが、このデュカトの乗ってる感覚って、クラッチ切ってギアを繋いでいる間の加速の息継ぎ感なんか、まんまマニュアル車です。
坂道発進も若干苦手なところもマニュアル車感全開で、キャンピングカーに乗ってるときはいつも坂道はハラハラドキドキでした。
これまでの6速から、9速に多段化された方に目が行きがちですが、実際はトランスミッションの仕組み自体がそもそも変わるということで、このギクシャク感がどの程度改善されてるのか楽しみですね。
個人的には今までの6速の息継ぎ感もどこか懐かしくって好きですけど。
多段化の影に隠れがちですが、大事な改善があります。
さて、AT(トルコン式)化されるとなると、スムーズな変速もメリットですが、忘れちゃいけない大事なポイントが「P(パーキング)」ポジションの登場です!
そう、今までのデュカトはAT風のマニュアル車(仕組み的には)だったので、AT車にあるパーキングというポジションがありませんでした。
つまり、デュカトを駐停車させている時って、ギア的にはニュートラルなんですよね。
日本国内のAT車率は90%を超え、今や男でもAT限定免許しか持ってないという世の中においては理解されにくいんですが、ギアがニュートラルってことは、傾斜などで車が勝手に動いちゃうという危険があります。
しかもあんな重たいキャンピングカーが一回動き出したらそう簡単に止められないので、駐車の際はサイドブレーキのかかり方をちゃんと確認したりしてました。
サイドブレーキが甘くてうっかり動いたら大惨事ですからね。
これが地味に心理的な負担になったりするので、今回のAT化で「P」に入れられてPとサイドブレーキで二重の安心が手に入るっていうのはかなりビッグニュースな気がするのは私だけでしょうか。。。
今回搭載される9速ATって、どうやらランドローバーに載っているZF製の9ATのようです。
信頼性が高いことを祈るばかりです。
初めまして。
諏訪のキャンカー屋さんから2020年モデルの540を今年購入しました。
前車は、OMCの350キャラバンの銀河に、UIビークルのフロント強化スタビ・リア追加スタビ・ショックもUIのショックに変えて乗っていました。
9速ATの感じなどをレポさせて頂きます。ちなみに、東京の多摩地区住です。
下道では9速の恩恵は全く無い感じです。発進する時の1速はローギアードで2速発信で十分だと思います。(540というTWINシリーズ最小、最軽量車だからでしょうか。)時速48Km位で6速に入る感じです。
サスペンションが固いのか、タイヤ空気圧が5.5キロと高いからなのか小さな路面の凹凸でガタガタ結構うるさいですが、乗り心地は悪くはありません。高速は「安定感」すごくいいです。120kmまでは安定すごく良いです。もっと出しても平気そうな感じがします。(制限速度は守りましょうね!)
吹き流しが水平になびく風の強い日に、諏訪まで中央高速の甲府盆地を走った時も、多少ハンドルとられましたが、怖いという感じはしませんでした。
オドメーター3000Kmでオイル、オイルフィルター交換しましたが廃油の中に鉄粉は見られませんでした。
2020年モデルからオイルが、ACEA C2に変更になりショップさんもペール缶買いが出来なくて1Lのボトルしか入手できないそうです。規格変更と1Lボトルの為オイル割高になってしまうそうです。
今回は、C2を6L入れてもらいましたが、次回はC3のペール缶を買ってセルフで交換しようと思います。
以上、納車約3か月目のルポでした。
こんにちは!
確かに2020年以降のモデルチェンジはAT化にばかり注目がいってますが、エンジンもアドブルー仕様になったりで実は大きく変わってるんですよね。
オイルの規格が変わっているのは知りませんでした。
9速ATも、徐々に広まってきはじめてはいるものの、実際に乗った人の感想は少ないので、貴重な情報ありがとうございました!
大変に参考になる記事でした。私は、2019年アドリアのコーラルに乗っています。この車の購入時に注意されたのですが、「エンジンをつけた状態で長時間の駐車をしないでください」と言われました。トランスミッションにつながっている状態が長時間続くのが良くないとの事でした。私も昔はマニュアル車に乗っていたので、なんとなく分かりますが、半クラ状態が続くイメージなのかと思っています。ですが、今年の大雪とかで車が道路で立ち往生2日間とかなった時はどうなるかと心配してしまいました。やっぱり、エンジンを切るしかないのでしょうかね?
んー。どうなんでしょうね。
少なくとも私の乗ってるデュカトは、停車時にある一定時間を経過すると勝手にニュートラルに入る(トランスミッション保護?)ので、あまり長時間の駐車に関してはトランスミッションについて気にしたことはありません。
トランスミッションよりはサイドブレーキのかかりが甘くて車が動いちゃう事の方が心配でした!
2020年12月の納車後のルポより久々にかきこさせて頂きます。
現在走行距離34000Kmを少し超えたところです。
足回り固くて、キャンピング屋さんのS店長に相談したら、「540軽いのに空気圧5.5キロと高いから。まず空気圧下げてみれば?」というアドバイスを受けたものの、ほとんど変化なくさらに5.2キロを下回ると警告灯が点灯。さらに相談したら「フロントのショックをコニに変えてみれば変わると思うとの事。」その時、U社長に「車後ろ下がりになってない?」と言われ良き見ると確かにリアが下がっていました。リアクーラー取り付けの為スペアータイヤを取り外し、同部へクーラーの室外機を設置。置き場の亡くなったスペアータイヤを、リア観音扉外側に付けてもらった事によるテールヘビーが原因。S店長に「リアリーフスプリングにゴールドシュミットのコイルを入れれば、尻下がりも乗り心地も改善する。(リーフが効き出す前にコイルによって突き上げを吸収するためだそうです)
まず、フロントショックをコニに変えて様子見。フロントはだいぶ改善はされましたがリアはまだ硬い。リアにスプリング投入。リアの尻下がり改善と突き上げ観の著しい改善。S店長曰く「エアサス入れたのとそんなに感じは変わらなくなっていると思うとの事。」リアのコイルは、交換工賃含めて10万円ほどしましたが、エアサスなら10倍くらいの値段。コスパ良好!
燃費ですが、これまでの最高燃費は山口県周南市、山口県山陽小野田市のドライブインみちしおまでのツアーで15.8km/l(平均時速72km/時)でした。
長距離のツアーに出ると、TWIN540ではちょっと狭いので、Compact SPに乗り換えますので、540のルポはこれで終わりです。
Compactが来たら、またルポさせて頂きます。